橋田 節子

現代はストレス社会と言われています。身体の一部である眼も日々、様々なストレスにさらされています。
パソコン、携帯電話、ゲーム、排気ガス、花粉、紫外線、女性は濃いアイメーク、睫毛パーマやエクステンションなど…。また、コンタクトも眼にとっては異物ですから、使い方をあやまると眼にとっては大きなストレスになります。
眼はこれらの様々なストレスにさらされながらも、正常な状態を保とうと一生懸命戦っています。ただ時にはストレスに負けて異常をきたしてしまうことがあります。

大切な目を守るためにも日頃からなるべくストレスを減らすように工夫してください。そして少しでも異常を感じたら、悪化する前に早めの受診をお勧めします。

また、緑内障や糖尿病網膜症など、末期になるまでほとんど自覚症状のない眼の病気があります。どちらも放置して悪化すると失明の原因になり得ます。これらの病気は進行すると元の状態に戻すことができません。早期発見と早期治療がとても大切です。

緑内障は40歳を過ぎると20〜30人に1人が罹っており80%以上が見つかっていないといわれています。視野検査とOCT(光干渉断層撮影)による視神経の解析は緑内障の早期発見のために大変有効です。当院では両検査とも随時行っておりますので、ご希望の方はお知らせください。

視覚は外から入ってくる情報の9割以上を感じ取るといわれる非常に大切な感覚です。
少しでも異常を感じたら早めの受診をしてください。特に40代以降のかたは自覚症状がなくても1年に1度の検診をお勧めします。

今後も私たちは皆様の眼の健康維持に貢献できるように努力してまいります。