フォトフェイシャル(ルミナス社M22 IPLモデル)によるドライアイの治療

フォトフェイシャルと言うと、女性の方はご存知の方が多いかと思いますが、“光で顔を洗う”のキャッチコピーで美容皮膚科などで施行されている、あの美顔治療です。

 

有害な紫外線を完全に遮り、 肌に有効な光エネルギーを肌に与えて、シミやしわの改善、肌質の改善を行っていく治療です。

 

その美顔治療がなぜドライアイに効くの?と思われるかと思います。

 

まず、ドライアイの原因にはさまざまなものがありますが、マイボーム腺の機能不全も大きな原因の一つです。そのマイボーム腺の機能を改善する効果があることがアメリカのRoland Toyos先生によって発見されたのです。

 

Toyos先生は2001年に酒さ(赤ら顔、ほてりなど)の治療目的でフォトフェイシャルを始めましたが、その際に皮膚だけでなくドライアイの改善に効果があることを発見されました。日本国内では2016年日本臨床眼科学会にてその研究について発表されました。

 

酒さ(赤ら顔、ほてりなど)は、原因がはっきりとはしていないようですが、主に血管の老朽化やアレルギーなどで皮下に炎症が起きることが原因とされています。そして、マイボーム腺機能不全も同じような原因で起こっていると考えられております。そこに、フォトフェイシャルの光を原因となるターゲット(メラニンや毛細血管など)に当てると、光のエネルギーが熱に変わり、ターゲットにダメージを与えます。そして抗炎症分子や細胞の産生、マイボーム腺への熱入れによる硬くなった脂肪の液化促進などが起こり、マイボーム腺機能改善に効果があるとされております。

 

Intense Pulsed Light(IPL)と呼ばれる光線を用いて、様々な治療に対応するM22™。 1本のトリートメントヘッドで5種類のスライド式カットオフフィルタを交換することで、疾患の深さ、色にあわせてよりきめ細やかな治療が可能です。また、高いピークパワーと短いパルス、長いパルス持続時間にわたる均質な出力を実現する独自の技術「Optimal Pulse Technology」(OPT™)を搭載しています。

 

 

【治療の流れ】
  • フォトフェイシャルをする部分(こめかみから瞼の下、鼻根のあたりの皮膚)の化粧は落としていただきます。また同部分に毛が生えている場合は毛を剃っていただきます。
    (化粧落としなどは用意しておりますが、ご自分でご用意していただいても構いません。)
  • 椅子に座っていただき、目の保護カバーを付けます。こめかみから目の下、鼻根のあたりにヒンヤリしたジェルを塗って、照射します。上瞼には施術しません。施術は数分で終わります。痛みについては個人差がありますが、通常ピリッとした痛みを感じる程度です。
  • 施術後はジェルをふき取り、すぐにお化粧などもできます。個人差がありますが、施術後多少ピリピリ感や赤身が残りますが、通常は数時間以内になくなります。*治療に対する痛み、反応には個人差があります。皮膚の赤みが思ったよりも強く出て、赤みが引くのに時間がかかることもあります。治療後は施術部分に日焼け止めを使用し日焼けに注意してください。
  • これを3-4週間ごとに4回繰り返します。効き目を確認しながら、さらに施術する場合もあります。効果は半年くらい持続すると言われております。*効果の出方、持続期間には個人差があります。
【治療費用】

両眼 1回 11,000円(税込)自由診療

初診料 3,300円(税込)
再診料 1,100円(税込)

*治療は完全予約制です。
*保険診療と同日の治療は出来ません。
お電話でお問い合わせください。TEL: 03-5791-5430

以下の方は施術できません。
・妊娠および授乳中の方
・光感受性を高める薬を内服している方(主に560nm~1200nmの光)
・極度に日焼けされている方、する予定のある方
・ケロイド既往のある方
・悪性疾患が疑われる方
・てんかん発作の既往がある方
・刺青、タトゥー、アートメイクの上の施術
・重度の糖尿病、アルコール中毒、抗凝固療法を受けている方
・照射部位に傷、炎症などがある場合
・フォトフェイシャルに過度な期待をお持ちの方
*そのほか医師の判断により施術できない場合があります。
*光感受性を高める原因となる薬物は、多種多様にあります。詳細は処方された医師、薬剤師にご相談ください。